立地企業の声

「花巻市を選んでよかった」。
立地企業の方の声をご紹介します。

Company Voices 立地企業の声

vol.15

木質バイオマス発電を通して
地域の活力源に

株式会社花巻バイオマスエナジー
花巻バイオチップ株式会社
取締役 金井義博
元代表取締役 森井敏夫
2016年度取材

震災復興の力に

株式会社花巻バイオマスエナジーと花巻バイオチップ株式会社は、株式会社タケエイのグループ会社です。タケエイグループは、廃棄物の収集・運搬から再資源化、最終処分まで、一貫した処理システムを展開。さらにはバイオマス発電等の再生可能エネルギー事業も推進しています。
株式会社花巻バイオマスエナジーは、木材(チップ)を燃料とした木質バイオマス発電事業の会社として平成26年10月に設立。花巻バイオチップ株式会社は、間伐材等の木材を発電燃料となるチップに加工し供給する会社として平成27年2月に設立しました。
設立のきっかけとなったのが、東日本大震災です。タケエイグループでは震災以降、東北の沿岸部に向かい瓦礫等の処理にあたりました。その際、現地の方々からたくさんのご協力をいただき、交流が深まる中で私たちに芽生えたのが、「瓦礫処理の他にも、被災地の復興のために何かお役に立つことができないだろうか」という思いでした。

地域課題の解決につながる事業を

地域に共生・貢献できる新たな事業を模索していた頃、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が開始されました。この制度を活用した事業が、木質バイオマス発電です。
岩手県は本州一の森林県であり、間伐材や松くい被害木が大量に発生します。それらの木材をチップに加工し発電燃料にすることで、電力供給はもちろんのこと、林業振興、雇用創出、さらには地域の活性化につなげていくことを目指しています。
バイオマス発電事業には、大事な要素が3つあります。1つは燃料です。年間約8万トンの燃料を使用しますので、その量を安定的に集めなければなりません。2つめは送電線です。発電所から離れているとその分負担が大きくなるため、送電線が近くにあることがポイントになります。3つめは水です。発電所の稼働には一日約900トンの水の確保が必要とされます。  事業化にあたり、花巻市役所から特に燃料確保と鉄塔接続についてお力添えをいただき大変助かりました。

燃焼のカギは、木材の含水率

木質バイオマス発電の燃料となる木材は、花巻市森林組合など、花巻市を中心として半径約50キロ圏内から調達しています。花巻市は岩手県のほぼ中心に位置し、近くに高速道路もあるため、物流の良さを改めて感じています。
調達した木材は、敷地内にある貯木場に集められ、半年から1年かけて乾燥させます。木に含まれる水分が50%を超えると、水をかけているのと同じくらい燃焼の妨げになりますので、含水率が50%以下になるまで乾燥させることが重要です。

資源循環型社会を目指して

当社で発電した電気の一部は、平成27年に立ち上げた同じグループの花巻銀河パワーという電力小売事業者を通して売電されています。今年の4月1日からは、花巻市内の小学校19校全ての電力をまかなう予定です。
バイオマス発電をはじめグリーン電力は非常に人気があり、多くの企業に興味を示していただいております。
また、エネルギー事業の一環として、発電所で発生した排熱を利用し、農業への展開も検討しています。農業へと事業が拡大することで、雇用機会の増加や環境教育にもつながっていければと考えております。当社ではこれらの取り組みを通して、今後も資源循環型社会の実現に貢献していきます。

一覧に戻る

TOPに戻る