立地企業の声

「花巻市を選んでよかった」。
立地企業の方の声をご紹介します。

Company Voices 立地企業の声

vol.14

地元の人たちをたくさん雇用して
そこから未来の管理職の担い手を
育てたいです

株式会社メディセオ
東北ALC副センター長 土屋裕志
東北ALCセンター長 星友二
北東北統括営業部長 渡辺真
2016年度取材

立地条件の良さが決め手でした

渡辺統括営業部長 メディセオは、医薬品や医療機器などに関する総合卸売会社です。メーカーから医薬品などの商品を仕入れ、それを病院・診療所・薬局などにお届けしています。その拠点である物流センターを花巻に造ったのが2012年です。
花巻を拠点にしたのには理由が2つあります。まずは、当社には東北に物流拠点(センター)がなかったこと。東日本大震災後にこちらにセンターを造ったのですが、当時は、関東圏から東北へ商品を供給して乗り切ったこともあり、早期の設置が必須でした。また、もしも関東圏、関西圏で大きな災害が起きたときに、やはり周りからの支援が必要になることから、東北に物流拠点があれば、東北から全国に支援できると思いました
2つ目は、花巻には当社のグループ会社PALTACの物流センターがありました。そこが移転することになり、その後を活用すれば、いち早く設置することができると考えたのです。東北自動車道が隣接しているということで立地条件もいいですしね。インターが近いですし、東北全体の支店をカバーできています。
花巻は思ったよりも積雪が多くないということでも助かっています。 そういった理由で、ここに東北ALCが立ち上がりました。

ゆくゆくは地元の人たちで運営を

渡辺統括営業部長 以前は社員とパートさんという構成でしたが、現在はクルー社員制度を取り入れています。フルタイム週5日以上の出勤という条件はつきますが、これまで有期雇用だった方たちを、無期雇用とした制度です。2016年10月から始めました。
首都圏や都市部は今人手不足と言われています。ですが、ここ花巻は比較的、人が来ていただきやすいところで、95%が地元の方たちなんです。
星センター長 クルー社員は、正社員ではありませんが、ここから正社員になってもらって、管理職になっていってほしいなと思っているんです。ゆくゆくは地元の人たちで運営していってもらいたいと考えています。
渡辺統括営業部長 当社が秋田に本社のある「千秋薬品」と一緒になったとき、やはり秋田出身の方が多かったんですね。一緒になってからはできるだけ、秋田の方を採用して、そして地元に貢献するという形をとってきました。
東北ALCでは、2015年から新入社員を雇用しています。2年続けて地元の大学から採用しましたが、花巻で生まれ育ったとてもいい子たちで頑張ってくれています。
特に営業は、社内の人たちよりもお客様と接することのほうが多く、お客様に様々なことを教えていただきながら成長していくものです。薬を扱う会社ですが、特別な知識を持っていることよりも、まずは“人”が大事なのでそこに重点を置いて採用しています。
星センター長 このセンターは、物流担当と営業担当の2つの職種で成り立っています。物流担当は240名いて、出庫、配送、事務の3つの仕事に分かれています。営業担当は20名いて、地元出身者が増えてきました。出庫担当には40代、50代の方もいますが、当社開発のハイテクカートSPIECによるピッキングシステム(医薬品を、楽に早く正確に出庫できる独自システム)で、誰でも2時間ぐらいの講習で現場に立てるようにマニュアル化しています。機械がいっぱいありますが、仕事が覚えやすく尚且つミスの少ない環境なんです。間違いのない仕事というのがお客様の信頼を得るためには大切なことですから。
渡辺統括営業部長 震災後にここを立ち上げた時に、雇用の面でもお手伝いできないかということも目的のひとつでした。東北ALCと同等のセンターは、2009年に神奈川の戸塚で最初に立ち上げ、その後、南大阪、名古屋、札幌、南東京、福岡と建ち、今後も全国に拡大していく計画があります。
医薬品卸は、地元から成り立ってきた歴史があるんです。今でこそ調剤薬局さんが増えましたが、以前は病院、診療所と卸が一体になって医療を支えてきました。だからこそ、地元に合う、地元の人間で、地元の言葉で流通を担う…基本は人と人ですからね、重要な部分だと思います。

岩手、大好きです

渡辺統括営業部長 私たちは3人とも東京出身なんです。岩手は、人がとても優しいですね。素直ですっごくあったかい人が多い。大好きですね。
星センター長 私はよく双葉町のほうでお世話になっています(笑)。気さくでね、皆さん。初めてのお店に一人で入っていっても、話しかけてくれるんです。優しいですよね。こいつは何者だ?と思われてるかもしれないんですが(笑)。
その一方で、他の企業にももっと来てもらって、町全体が活気づいてほしいなと思っています。
土屋副センター長 私も東京から来たんですが、1994年から仙台におりましたので、東北は長いんですよ。
花巻はとても住みやすい町ですね。温泉も近くて。まだ異動して間もないので、これから満喫したいと思っています(笑)。
渡辺統括営業部長 花巻の温泉郷にもよく行きますよ。常連です(笑)。本社だけではなく、いろんなところから出張に来る人がけっこういるんですけど、せっかくだから温泉にという人も多いんですよ。ここから近いですしね。みんな喜んで帰っていきますよ。

見学に来て下さる方も多いんです

渡辺統括営業部長 県内にはおよそ1,800ヶ所の医療関係施設があります。その半分以上の施設関係者が当社の物流を見学にいらっしゃっています。久慈市や大船渡市からもいらしてますよ。ここのお披露目の時には花巻市長も来てくださいました。お客様に安心・安全で商品を提供するためにも、医療関係者の皆様には積極的に見学に来ていただいています。
星センター長 一般的に“医薬品卸業界”自体あまり知られていませんし、当社の「メディセオ」という名前も知られていませんでした。最近やっと“飲み屋”でも通じるようになってきました。普及活動に頑張ってますから(笑)。
冗談はともかく(笑)、花巻市民の皆さんにはどんどん当社に働きにきていただきたいと思っています。お待ちしています。

一覧に戻る

TOPに戻る