立地企業の声

「花巻市を選んでよかった」。
立地企業の方の声をご紹介します。

Company Voices 立地企業の声

vol.9

資格取得支援と環境に配慮した
工場づくりで社員のやりがいと
働きやすさを追求

共和熱処理株式会社
岩手工場 工場長 高橋育男
2015年度取材

岩手に熱処理工場を

共和熱処理株式会社は、「焼入れ・焼戻し(鋼を所定の高温まで加熱後、冷却して金属組織の結晶を均一微細化させること)」や「焼きなまし(加工硬化による内部のひずみを取り除き組織を軟化させて展延性を向上させること)」といった金属の熱処理を行う総合金属熱処理会社として1961年に設立しました。
1974年、当時岩手に熱処理工場がなく、立地を望む声をいただき岩手工場を新設するに至りました。現在は最大で1800cmから、最小は時計の部品にまで対応。短納期、少量多品種に応じるべく、工場は24時間体制で稼働しています。

際立つ交通の便の良さ

取扱業者は現在約400社。そのうち岩手県内に210社あり、ほとんどが花巻市、北上市、奥州市などの県南地域に集中しています。県外では秋田県にほぼ毎日、山形県には週3回トラックで出荷。岩手工場のある花巻市は高速道路のインターが近いため非常に便利です。
また、東京の本社との行き来の際は新幹線の駅が近いですし、機械メーカーのひとつが岐阜県にあるのですが、空港も近いため助かっています。

資格が取りやすい職場づくり

当社はかつて鋳物屋や鍛冶屋のように職人気質な雰囲気があり、平均年齢は50歳を超えていました。ですが最近は社員の若返りに力を入れ、社員40名のうち20代が9名、平均年齢は39.5歳まで下がりました。
人材育成にも力を入れており、資格手当を設けるなど、会社として技能試験への挑戦を積極的に応援しています。厚生労働大臣表彰受賞者「現代の名工」を筆頭に、熱処理技能士は2015年4月1日時点で26名在籍。特級熱処理技能士5名、女性熱処理技能士5名と女性も活躍している会社です。

環境にやさしい工場へ

岩手工場は1988年、1991年、1997年と増設を繰り返してきました。2015年、真空浸炭炉や真空脱脂洗浄機、タンブラー型ショットブラストなどの機械を増設することになり、新たに土地を購入して第4工場を設けました。
当社は環境問題にも取り組み、ISO14001を取得。今回の第4工場に増設した機械は、CO2を排出しない、環境にやさしい機械を導入しました。
熱処理工場といいますと、夏場でも熱い工場内で汗をかきながら作業するイメージがあるかもしれません。環境に配慮した機械を揃えることで、これまでのイメージを払しょくし、若い人たちに「働きたい」と思ってもらえる職場を整えていきたいと考えています。

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