立地企業の声

「花巻市を選んでよかった」。
立地企業の方の声をご紹介します。

Company Voices 立地企業の声

vol.6

真面目さ、プラス想像力で
精密な医療機械の
効率的な製造に挑む

富士フィルム
テクノプロダクツ株式会社
執行役員 花巻サイト長 宮川和由
2014年度取材

作業に欠かせない、従業員のひたむきさ

富士フイルムテクノプロダクツは、2005年に富士フイルムグループの機器生産会社5社が合併・統合して発足しましたが、花巻工場は、前身の株式会社エフ・アイ・ティの創業以来26年のお付き合いになります。
花巻市に工場を構えた理由について創業時の経営者が、「新幹線や在来線も通っており、高速道路や飛行場も近いという地の利ももちろんあるが労働力が真面目で安定的に操業できる」と話していたのを覚えています。
我々の仕事は精密機器の組立ですので作業の迅速性と正確性が非常に重要ですが、実際に私も花巻工場に携わってみて、従業員ほとんどが花巻近郊の出身であり、仕事に対する真面目さやひたむきさが、これらの条件を満たすことにつながっていると実感しています。

多種のパーツを取扱い、医療機器を製造

花巻工場の主力製品は医療機器です。医療機器と言いましても「予防」「診断」「治療」に大別されるのですが、ここでは、乳がん検査用デジタルX線撮影装置や、携帯型超音波画像診断装置、血液分析装置などの富士フイルムが培ってきた技術力を「診断」に活用する製品を生産しています。
医療機器をはじめとする花巻工場の特徴は多品種極少量生産であることです。精密機械ですので取り扱う部品も多く、ひと月あたり2万から3万アイテムを購入し、それらを的確な管理により、約2千種の製品を生み出しています。

大切にしたい、環境、地域への意識

モノづくりとともに環境教育力にも力を入れています。富士フイルムグループでは全従業員が環境についての講義を受講し、花巻工場での実践としては工業団地内の廃棄物研究会に参加し、ゴミの分別やリサイクルに取り組んでいます。また、地域活動にも積極的に参加しており、花巻祭りでは毎年神輿を担いでいます。今年は法被を新調しましたので、披露を楽しみにしています。

お客様のニーズを追い求めて

毎月膨大な数のパーツを扱い多品種の機器を生産するなかで、いかにお客様への供給時間を短縮できるかが、営業部門と一体となり拡販を果たしていく上での課題です。
花巻工場では「すうどん生産」と名付け、標準の部分だけ組み立てた半製品を作り置きし、注文確定後に、まるで素うどんに天ぷらや卵をトッピングするかのように、更に必要な部品を取り付けていくという生産システムを考案しました。これにより、計画生産による効率性と確定注文に対する供給時間短縮の両立を実現しています。
また、お客様のニーズによりいっそう感度を上げていくことも重要です。工場で働いていると製品が出荷された時点で、仕事は終了と思いがちですが、設置や稼動準備に苦労されているかもしれない。そこにこそ改善やニーズのヒントが隠れています。工場から離れたら終わりではなく、従業員が皆その先に思いを巡らせることで、よりよい、質の高い仕事を目指していきたいと思います。

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